おなかのはらぺこ日記

好きなものは別腹。

2017年おなか的ベストミュージック25

昨日、アイドルソングの個人的年間ベスト20*1を出しましたが、それ以外の曲から選んだ、個人的年間ベスト25のブログを書きます。

完全に個人的な趣味嗜好によるものなので悪しからず。また、ベスト25ですが、特に順位はなく、今年よく聴いたなぁと思ったものを、プレイリストのように並べた形になってます。

 

椎名林檎「人生は夢だらけ」

今年の林檎さんは、ミュージカル的な楽曲が多かったように思うけれど、この曲はその完成形の一つといえると思う。めちゃくちゃ大きなテーマを、サラッと可愛げもありつつ歌える、林檎さんのすごさを再確認した一曲。冒頭の連弾のピアノ伴奏から、ゾクゾクする。

 

椎名林檎トータス松本「目抜き通り」

この曲も、大きなテーマを冗長にならずに、サラッと歌い上げていて流石。とにかく歌詞が、めちゃくちゃイイ…!林檎さんとトータスさんの歌声の相性も、想像以上に抜群。

 

・Doughnuts Hole「おとなの掟」

おとなの掟

おとなの掟

  • Doughnuts Hole
  • J-Pop
  • ¥250

今年の椎名林檎ワークスを振り返るときに外せないのは、Doughnuts Hole「おとなの掟」だろう。松たか子満島ひかり高橋一生松田龍平が、椎名林檎提供曲を歌うというだけでも、すでに最高なのだが、それが形になっても、きちんと最高というのだから流石。ミステリアスで、先が読めない曲の展開が、ドラマ「カルテット」にもピッタリだった。

 

宇多田ヒカル「あなた」

昨年、歌手活動を再開した宇多田ヒカルは、今年も配信で3曲をリリースするなど、精力的な活動だった。その中でも、この曲は以前よりさらに肉体的になった歌詞とトラックが、すごく生きた曲に仕上がっていた。歌声も、より力強く説得力のあるものになっている。

 

平井堅「ノンフィクション」

今年を代表するヒット曲の一つ。音数の少ないトラックが、自ら命を絶った平井堅自身の友人に向けたという歌詞を、より鮮明に浮かび上がらせているように思う。

 

竹原ピストル「Forever Young」

今年躍進した歌手の一人である、竹原ピストル。ギターと歌だけで勝負ができるのは、やはり彼だからこそだと思う。優しけれど、胸に鋭く突き刺さる一曲。

 

ウルフルズ「バカヤロー」

泥臭くて、汗臭くて、良い意味でまだまだ青臭い、今のウルフルズだからこそ歌える、人生の応援歌になっていて沁みる。平易な言葉で、これだけの普遍性と説得力のある曲を作るって、めちゃくちゃすごい。

 

星野源「Family Song」

昨年に続いて、今もなお大人気の星野源。昨年の大ヒット曲「恋」では、あらゆる恋の形を肯定した歌詞を歌っていたけれど、今作ではさらに広いテーマとして、あらゆる家族の在り方みたいなものを肯定してくれているように感じた。今の音楽シーンのど真ん中を行く人が、きちんと時代の空気を掬い取っていることは、ものすごいことだと思う。音楽的な面でも、源さん自身がやりたいことを、しっかりやりながら、世間に届くということも意識した曲になっていて、もはや恐ろしい。

 

星野源「ラジオ」

毎年恒例になっている、バナナマンの日村さんに向けたバースデーソングなのだけれど、今年は凄まじい名曲(毎年名曲だけど)でひっくり返った。きちんと笑いも含んだ歌詞を書きながら、さりげなくラップもこなすとか、星野源はもはや化け物。

 

小沢健二「流動体について」

小沢健二が今年、19年ぶりにリリースしたシングルの表題曲。久々のCDリリースに、ど直球のポップスを選んだオザケンの覚悟みたいなものを、感じずにはいられなかった。とにかく最初から最後まで楽しい。

 

クリープハイプ「イト」

これまでの自分たちがやってきたことと、大衆性みたいなものの融合を図るというのは、最近様々なバンドが模索していることだけれど、クリープハイプは「イト」で、それを軽々と実現してしまったように思う。ストリングスやブラスの使い方を心得た彼らのこの先が、めちゃくちゃ楽しみ。

 

・レキシ「KATOKU」

イントロから吹き出してしまう。70〜80年代の洋楽を思わせる曲に乗せて、ふざけた歌詞が並ぶのは、レキシの真骨頂といったところ。今作も、凄まじいクオリティーの高さで、大人の遊びを見せつけられた感じ。

 

Suchmos「A.G.I.T.」

昨年、「STAY TUNE」で鮮烈なイメージを残し、次はどんな手を?と思ったところに、こんな曲出されちゃったら、平伏すしかないでしょ。Suchmosは、彼らの戦い方で、大衆を引き寄せているように思う。

 

・OKAMOTO'S「90'S TOKYO BOYS」

タイトル通り、90年代を思わせる曲で、ただただひたすらにカッコイイ。都会的でありながら、ほのかに泥臭い雰囲気が漂っているのも、OKAMOTO'Sらしい。

 

・女王蜂「DANCE DANCE DANCE」

さらに磨きがかかったアヴちゃんのボーカルが最高。「BOY MEETS BOY/GIRL MEETS GIRL」と歌う歌詞も、きちんと今を映していて良い。

 

・DAOKO×岡村靖幸ステップアップLOVE

定期的にキラーチューンを送り出してくる岡村ちゃん、2017年も最高の仕事をしてくれました。ありがとうございます。DAOKOも、今年躍進した歌手の一人だけれど、彼女は立っているだけでも画になるからすごい。二人の歌声が、きちんと噛み合っていて気持ちいい。

 

水曜日のカンパネラ一休さん

とにかくキャッチーで、耳に染み付いて離れない。トラックも、緩急がしっかり付いていて、自然とノってしまう。MVも好き。

 

・MOND GROSSO「ラビリンス」

満島ひかりの繊細かつ伸びやかな歌声が、最大限生かされた一曲。全体に漂う抑圧された雰囲気や切なさみたいなものが、心地よい。


DADARAY「イキツクシ」

川谷絵音の天才っぷりを、改めて確認させられた一曲。女性ボーカルである意味を、ものすごく考え尽くされて作られた曲だと思う。

 

Awesome City Club「青春の胸騒ぎ」

懐かしさと新しさが、絶妙なバランスで合わさっていて癖になる。男女のツインボーカルというのが、めちゃくちゃ生きている一曲。無駄なものが削ぎ落とされたアレンジも、この曲の切なさみたいなものを、さらに強くする。

 

・米津玄師「灰色と青(+菅田将暉)」

やっと菅田将暉は、自分にがっちりハマる一曲と出会えたなぁ、と思った。随所に入るコーラスが効いている。米津玄師は、今年大活躍だっけど、きちんと彼自身の音楽的な実力も高くて、これからが楽しみ。

 

大橋トリオ「SHE」

体温みたいなものを感じさせる、じんわり暖かい一曲。冒頭の多重録音から、もう最高。色んな虚飾を取っ払ったことで、普遍性が生まれている。

 

Perfume「宝石の雨」

宝石の雨

宝石の雨

  • Perfume
  • エレクトロニック
  • ¥250

軽やかでキラキラしたトラックに、爽やかな歌詞が乗っかって、間違いなく「今のPerfume」だからこそ歌える一曲になっている。彼女たちの新たな可能性みたいなものが、さらに広がった曲だと思う。

 

Perfume「Everyday」

「宝石の雨」の流れを受けた曲だと思う。最初の落ち着いた雰囲気から、一気に想像できないようなポップでダンサブルなサビに繋がるのは、さすが中田ヤスタカ、といったところ。とにかくサビの中毒性が高い。

 

・ENJOY MUSIC CLUB「そんな夜」

本当に色んな文脈を経たリリックとトラックになっていて、それを聴いているだけでも楽しい。ギラギラしていないラップを歌う、次の時代を担うであろう、新しいグループだなぁと思う。この曲が主題歌になっていたドラマ「住住」も好き。

 

今年も、たくさん色んな曲を聴いて、楽しませていただきました。来年も、素敵な曲にたくさん出会えますように。