おなかのはらぺこ日記

好きなものは別腹。

そして生活はつづく(20240706-20240712)

 

20240706

THE MUSIC DAY」、日テレ音楽特番では毎度のことだけど、演出が放送時間中ずっとうっすらスベり続けている。

終盤の「歌おう!私を変えた曲」という、ゲストがエピソードを話す謎のひな壇コーナーに、ご本人登場的な演出で出てきた渡辺美里とMAXがハイライトだった。

プロジェクトXトットちゃんの学校〜戦時下に貫いた教育の夢〜」を観る。

「特別編」という建て付けだし、黒柳徹子のインタビューは貴重だけど、はたしてこの番組でやるのがベストな内容なのだろうか……

放送開始当初から、「なぜ今復活?」と疑問視されていたけど、ネタ切れというよりは、番組のフォーマット自体に限界があるような気がする。

 

20240707

TVerで「彩香ちゃんは弘子先輩に恋してる」第1話を観る。

弘子先輩役の森カンナがめちゃくちゃハマり役で、その演技でドラマ全体を引っ張っていくような腕っぷしの強さを感じる。伊達に場数を踏んでいない。

レズビアン/女性同性愛を描いたドラマが、安易に悲恋やエロ消費に転ばず、軽いタッチのラブコメとして成立しているだけでも、今のところ安心感がある。

「BLドラマ」は、すっかりジャンルの1つとして確立され、内容もクオリティもさまざまなものが作られているけど、それに比べて「GLドラマ」はまだまだ母数が少ないので、良い作品がどんどん蓄積されていくといいなと思う。

母数が増えてきた分、「BLドラマ」の中には「何だこれ」みたいな代物も出てくるけど、「GLドラマ」はまだそういう話ができるような状況でもないので。

U-NEXTで「ひだまりが聴こえる」第1話と第2話を観る。

今のところ、今クールで一番「夏ドラマ」らしい「夏ドラマ」に仕上がっていて、結局こういうのが落ち着くんだよね……となる。

W主演の中沢元紀と小林虎之介は、日曜劇場「下剋上球児」でバッテリーからの本作での再共演ということで、普段の関係性も垣間見えるし、今後の活躍が楽しみな2人。

竜人25「Will you marry me ?」、相変わらずよくできた曲。

一夫多妻制というコンセプトの時点で、現行の「婚姻制度」をシニカルに利用しているとはいえ、未だに選択的夫婦別姓同性婚も法制化されていない国で、グループ活動時にメンバーの苗字を「清」に統一して、カリカチュアされたハーレム的な構図を見ても、もうあんまり面白がれない自分がいる。

約10年前の活動時は、曲の良さも相まって楽しく見ていたものの、色々見え方/見方が変わってしまった。

東京都知事選挙、ゼロ打ちで小池百合子に当確が出る。

そして生活はつづく。

 

20240708

東京都知事選挙の得票数が確定し、小池百合子の3期目も、石丸伸二の2位も確定したということで、グッタリする。

選挙や政治が、ネット上のアルゴリズムとエコーチェンバーに侵食され、振り回されるようになって久しいけど、自分もその中にいる一人として、どんどん悪化していく未来しか見えない。

石丸伸二は、TikTokで切り抜き動画が流れ始めた頃から、何かイヤな感じがしていたけど、そういう直感は大事にした方がいいなと改めて思う。

ちなみに、今個人的に何とも言えないイヤな感じを抱いているのは、最終的に5位となった安野貴博。

「他者を批判しないスタンス」が評価されていたようだけど、それって結局「批判なき選挙、批判なき政治(©︎今井絵理子)」じゃん……となる。

「政策重視」の姿勢だったけど、自身の政策を考える上で、最初にやることの一つは「現在の政策」を批判的に問い直すことだし、政策遂行を監視していく中でも批判は不可欠。政治・行政から「批判」を切り離すことはできない。

演説では「批判」ではなく、「貶める」「喧嘩」といった言い方をしていたところに、微妙な賢さを感じたけど、言わんとしていることはほぼ一緒だなと思う。

最後まで、関東大震災朝鮮人虐殺への追悼文を出すと明言していなかったところも引っかかっていた。

あと、選挙終盤で妻(黒岩里奈)の応援演説がバズっていたけど、「妻」が候補者を「男」として褒める構図も含め、「候補者の妻」と書かれた襷をかけてマイクを握るような前時代的な選挙演説と、あんまり変わらなくて、一歩引いて見てしまった。(組織的な支援が乏しい中で、候補者本人以外の演説が限定的にならざるを得ない裏側も想像に難くないけど)

「海のはじまり」第2話。

ドラマで図書館司書が登場すると、この人も会計年度任用職員(いわゆる「非正規」)なのかなということが、まず気になってしまう。

「マウンテンドクター」第1話。

主人公の勤める病院の院長(檀れい)、主人公の幼馴染で同僚医師の実家の病院の院長(池津祥子)、どちらも女性なのが新鮮だった。

本編とは関係ないけど、合間で流れるサントリーのCMが気になってしまった。

ドラマだったら、先をずんずん走っていく子どもが突然滑落して、柄本佑大森南朋に激怒されるやつ。

スーパーで、カットスイカを買おうと思ったら、一番大きいサイズのパックがなかったので、一回り小さいサイズのパックを買う。

 

20240709

「西園寺さんは家事をしない」第1話。

野呂佳代が、主人公(松本若菜)の親友で、家事代行サービスのスタッフ役として出ていた。

野呂佳代、ここ最近では毎クール、何らかの連ドラに出ているぐらい引っ張りだこでありながら、特別「仕事を選んでいる」印象もないのに、ある一定の水準以上のクオリティのドラマにしか出ていなくて、地味にすごい。

「ざっくばらんな人柄で、親しみやすくて面白い友人や同僚」的なポジションを、今後一手に引き受けるような勢いも、さらに経験を重ねて、名バイプレイヤーになるようなポテンシャルも感じる。

一方で、そういう役柄には、いわゆる「フェアリーテイル・ゲイ」*1に近い「都合の良さ」を背負わされる、ある種のケア要員的な側面も感じて、モヤモヤする。

今、野呂佳代にやってほしいのは、松下由樹との姉妹による「お惣菜ドラマ」。

 

20240710

録画していた、映像の世紀バタフライエフェクト「東京 戦後ゼロ年」を観る。

内容としては、そのタイトル通り、2017年に放送したNHKスペシャル「戦後ゼロ年 東京ブラックホール」の再編集版という感じだった。

完全新作を作るのに、大変な労力とコストがかかる番組であることは、以前放送内容の大幅修正があったこと*2からも推察するし、局全体で進む働き方改革や経費削減の影響といった裏側も透けて見えるけど、NHKとしても看板番組・コンテンツの一つだろうから、もう少し大事にしたらいいのに……と思う。

次回の「オリンピック 聖火と戦火」も、過去の「映像の世紀」シリーズを含め、これまでもNHKのドキュメンタリーで、何度も扱ってきたテーマなので、どういう仕上がりになるか気になる。

今日は、 スーパーに一番大きいサイズのパックに入ったカットスイカが売っていたので、買って帰る。

一緒に買った、東洋水産の「懐かしスパ ナポリタン」が美味しかった。

時々無性に食べたくなる、純喫茶の茹で置きしたもちもちのスパゲティで作るナポリタン、家で再現できないので助かる。

 

20240711

アメトーーク!」3時間スペシャル内の「ミスタードーナツ芸人」、途中でチラッと話に出た、原田治デザインの弁当箱が懐かしすぎた。

「ラヴィット!」しかり、食べ物系企画のぼる塾(田辺さんとあんり)の打率の高さが半端ない。毎回面白いし、ぼる塾特有の日常生活における「無駄話」の延長のような空気感が心地良い。

以前は「ひな壇バラエティーに向いていない、収録前日に自宅で宮下とシミュレーションしている」とボヤいていた宮下草薙の草薙が、すっかりトークが上手くなっていて感慨深くなった。

ちなみに、一番好きなドーナツは、田辺さんと同じハニーチュロ

 

20240712

今週の「虎に翼」、一般的なドラマ、「夫婦」の物語では、透明化されがちなケア労働、職場・労働から切り離された「家庭」、そこに絡んだ「抑圧」の話を、ヒロインの反省を踏まえつつ描いていた週だった。

ケア労働における抑圧は、男女の夫婦の間のみに生じるものではなく、金銭面や社会的地位、役割などの不均衡によって、性別関係なく生じるものであるという描き方も、次のフェーズに移った感覚。

近年の朝ドラでは、ヒロインが順調に物事を成し遂げるエピソードが続いたり、夢や自己実現のために奔走するヒロインの周りに人が集まってくる展開があったりすると、すぐに「ヒロイン中心のご都合主義で、ヒロインを持ち上げている!」的なバッシングが湧いて出てくる。

意図してか否かは知らないけど、今週に限らず、そういうバッシングを見据えたかのように、ヒロインの「鼻を折る」展開が差し込まれていたのも、このドラマの周到さ(?)を感じる。

それでもなお、寅子と花江の軋轢を「キャットファイト」と表しているツイートを見かけて辟易するまでが、朝ドラを観るときのルーティン。

フジテレビの新人アナウンサー・上垣皓太郎が、将来有望すぎる……

公式プロフィールで挙げているモットーが、詩人・塔和子の「かかわらなければ路傍の人」というのも渋い。

西野カナの5年半ぶりの新曲「EYES ON YOU」、ファンの需要に対する的確な供給と「変わらなさ」に、職人技を感じる。

2024年後期の朝ドラ「おむすび」が、「平成ギャル」朝ドラということで、主題歌西野カナあるのでは……?と睨んでいる。(平成最初の日生まれのヒロインと西野カナが同い年(1989年生まれ)というのも大きい)

ryuchellが亡くなってから1年が経った。

なぜその選択を取らざるを得なかったのかは、未だにわからないけれど、生前(逝去後も)ryuchellに向けられていたヘイト・誹謗中傷の酷さに、改めて思いを馳せる。

あのときから何も変わっていないし、むしろ悪化しているとさえ言える状況に、何もできずに立ち尽くしているような感覚になる。

でも、その中で生きているし、これからも生きてゆく。

 

 

*1:ドラマや映画において、主人公ら主要キャラの脇に置かれ、恋愛や仕事の悩みなど何でも話せて、ちょうど良いタイミングに、ちょうど良い「アドバイス」や気の利いた「一言」をもたらしてくれる「ゲイの友人」的なキャラクター類型を指す名称。マジョリティの「空想(=フェアリーテイル)」上の産物に過ぎないと、ゲイ表象のステレオタイプとして批判される。

*2: